吉本ばなな(角川書店)
「違うこと」とは、"その人の生き方の中で、今ここでするべきではない"こと。
本書はほんとうの自分の人生を生きるための手がかりがちりばめられたエッセイ。
昨年読んだときには、
言葉がやさしい分さらさらっと流れるように読み終わってしまい、
理解が追いついていなかった。
このスピリチュアルな要素の強い内容を呑み込めるとしたら、
出産直後の今だと思い再読しました。
「愛」「宇宙」「初期設定」「エネルギー」「ノイズ」など、
言葉そのものはやさしいけれど、
人生という文脈で考えると置き換えて理解するのが難しい。
あとがきにも書いてあるように、プリミ恥部さんとの対談部分は特に。
でも、去年よりは頭ではなく体感として腑に落ちた箇所が多かったような気がする。
そういえば先日、数年ぶりに再会した友人が
「より自然になりつつある」と言ってくれた。
新しい命と向き合う毎日の中で、
私自身も、肩の力をほどよく抜いて、
自分の自然な流れに沿って生きていけたらと思います。
人は根本からは決して変わらないから、本来の自分を生きることが大切。
そして、人生はたぶん生まれた時の状態に意図的にだんだん戻っていく旅だと思うので、その人が本来の自分でいればいるほど、道は簡単になるんだと思う。(「第一章 自分を生きる」より)
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